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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

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なぜカウンセリングがうまくいかないのかークライアント編 II

こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラー

子どもとその家族、大人のうつ病・不安障害、そしてアダルトチルドレン専門の荒川龍也です。  

以前、カウンセリングがうまくいかない理由をカウンセラー側の原因大人のクライアントの場合子どものクライアントの場合クライアント編にわけて書きました。今回もまた、カウンセリングがうまくいかない際の、クライアントさん側の原因についてお話いたします。

(注:カウンセリングがうまくいかない理由は一つだけではなく、多くのファクターが原因となるものです。さらに、ほとんどの場合において、クライアントさん側とカウンセラー側の両方に問題があるものですので、どちらかだけを責める意図でこの記事を書いているわけではない事はご理解いただけますと幸いです。)

カウンセリングは○○であるべきと決めつけている

心理カウンセリングとは提供する人によって本当に形が様々に変化します。それは、カウンセリングのやり方も数多くあるからという理由だけではなく、心理カウンセラーの人柄などがそのカウンセリングの手法に出るので、様々な形に変化しやすいのです。しかし、根本的な目標は「クライアントさんに良くなってもらう事」である事に変わりはありません。

しかし、クライアントさんによっては、カウンセリングは○○であるべきと決めつけてしまい、想像していたものと違うカウンセリングを受けると、現実と想像のギャップに驚きを隠せず、それ自体が治療の足かせになってしまいがちです。

よくある例が、「カウンセリングとは気持ちを吐き出してすっきりする場所」という決めつけです。もちろん、そういうセッションもある事でしょう。しかし、そうではないセッションも多々あります。カウンセリングとは、自分を見つめなおし、過去を見つめなおし、嫌なパターンを見つめなおす場でもあります。よって、時にはあまり良い気分で終わらない事もあります。しかし、それはつまり前に進んでいる、良くなっているという証でもあります。逆にいつもいつもすっきりするようなセッションばかりの場合は、もしかしたらカウンセリングがうまくいっていないのかもしれません。

○○療法を受けるべきと決めつけてしまっている

また、○○療法をするべきと決めつけてしまうクライアントさんもたまにいらっしゃいます。特に、最近のエビデンスベース療法という言葉に惑わされてしまって、認知行動療法を受けないといけないと勘違いされてしまっている方も多くいらっしゃいます。

まず、○○療法を用いたから、必ず治ると決まっているわけではありません。エビデンスがあるというのは、効く可能性が高いという意味のみであり、治療がうまくいくことを確約しているわけではありません。また、認知行動療法などは、エビデンスが出しやすいだけであって、エビデンスの出しにくい他の療法がうまくいかない事が多いという意味ではありません。最後に、どのような療法がうまくいくかはクライアントさんによって違います。そしてそれを判断するのは専門家である心理カウンセラーであって、クライアントさん側ではないのです。もちろん、クライアントさんもある程度の正しい知識があれば、カウンセラーと療法について相談することは素晴らしい事だと思います。

 

以上、ご参考にしていただければ幸いです。

荒川龍也

カリフォルニア州公認心理カウンセラー

 

 

 

 

 


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