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カウンセリングがうまくいかない理由―子どものクライアントの場合



前回に引き続き、今回は子どものクライアントのカウンセリングがうまくいかない理由をご説明いたします。

親御さんが変わる努力を怠る

子どものクライアントのカウンセリングが成功するためには親が変わらなければ変わりません。
子どもは子どもである限り、親の傘の下で生活し続けます。つまり、家庭内でのシステム(ルール、愛情表現の仕方、いつどういったときに罰を受けご褒美を貰えるのか等)で生きなくてはいけません。このシステムは全て親によって決められたものです。子どもの心の病は、この親に決められた家庭内のシステムがうまくいっていないのが原因であることがほとんどです。

これが理由で、私が子どものクライアントのカウンセリングをする場合は、必ず親御さんとの時間も毎週作り、親御さんがやっている事で続けてほしいことは褒め称え、変えて頂きたい事は正直にはっきりと申し上げます。時にはかなり言いにくいこともありますが、それでも私は子どものカウンセラーであるため、私の言動は全て子どもにとってベストな事でなくてはいけませんのではっきりと言います。

私の指摘を受け入れ、良い方向に変えて頂ける親御さんのお子さんは、場合によってはかなり短期間で変わります。逆に私の指摘を全く受けれいて頂けない親御さんのお子さんはそもそも全く良くならない事もあります。

カウンセラーに親代わりを求める親御さん

日本のメンタルヘルスの遅れ等様々な事が原因になり、カウンセラーの仕事は「親の代わりに子どもに言い聞かせる事により、子どもの問題行動を正してくれるもの」と考えてしまっている親御さんもいらっしゃいます。残念ながらこのイメージは間違っています。

前途したように、子どもがカウンセリングを受けなくてはいけない場合の多くは、家族の中のシステムがうまくいっていないからです。そのシステムを変えられるのは親御さん自身であり、私が子どもに「〇〇しなさい」「□□してはいけない」と言ったところで聞くわけもありませんし、例え聞いてくれたところで結局カウンセラーの存在が子どもの生活から無くなれば(つまりカウンセリングを受ける事をやめれば)結局、同じ問題が発生してしまいます。


このように、親御さんが変わっていく事が最重要事項になります。
私が指摘したことに対する反応として、親御さんは3つのタイプに分かれます。

1全く言っている事を聞いてくれず反論ばかりする親御さん
約20%の親御さんはこのタイプに当てはまります。
結局は自分の今までのしつけの仕方を変えたくないという方で、残念ながらこれでは希望の結果は出ません。

2カウンセラーの言っている事は聞くが、実行に移さない。
約60%の人がこのタイプにはまってしまいます。
「カウンセラーの言っている事はわかる、でも〇〇」
この〇〇には例えば「時間がない」等何かしらの理由をつけてはなぜ行動できなかったかを説明されます。この場合、残念ながら子どもを最優先に考えていないことが多いです。

3カウンセラーの言っている事を聞き、それを実行する
明白ではありますが、このタイプの親御さんのお子さんの変化は早いです。

さて、どのタイプの親御さんになりたいかはあなた次第です。