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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

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なぜアメリカのカウンセリング資格をもつ心理カウンセラーから カウンセリングを受けた方がいいのか

カウンセリングの様子

 

こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。今回のブログでは、なぜアメリカの資格を持っている心理カウンセラーからカウンセリングを受けた方が良いかを説明致します。

国家資格を取るための長く厳しい道のり

大学院卒業は必須

まず、アメリカでカウンセリングを行えるようになるためには、大学院を卒業しないといけません。無論、大学卒業も必須です。また、大学院に入るためには面接があり、そこで大学院の教授陣がカウンセラーになる素質等を見極めます。もちろんここで落とされる人も大勢います。大学院を卒業するためには最低でも3年ほどかかりますが、3年で卒業できる人は少なく、多くの生徒はそれ以上時間をかける事が多いです。

インターン時間3000時間修了必須

大学院を卒業したからすぐに資格がもらえるというわけではありません。卒業後はインターン時間を3000時間修了しなくてはいけません。その際に、毎週スーパーバイザーに会い続ける事も法律で定められています。スーパーバイザーに毎週クライアントの事について相談したり、カウンセリングのイロハを教えてもらう事で切磋琢磨していきます。3000時間を終わらせるためには最低でも2年半~3年ほど必要です。

国家試験を二つ合格

インターン時間を終え、初めて国家試験を受けることができます。この国家試験も決して簡単ではなく、受ける前にかなり猛勉強しなくてはいけません。私が受けたテストの場合、制限時間2時間で200問を解かなくてはいけないという、かなりプレッシャーのかかるものでした。結局200問目を終えるころには残り時間1分になっていました。多くの受験者が一発合格をするのが難しい中、私はなんとか一回で合格できました。この試験を終えるためにはだいたい半年ほどかかります。

このように長く厳しい道のりを乗り越えて初めて心理カウンセラーの資格を得ることができるのがアメリカです。

自分の問題と向き合う

効果のある心理カウンセリングを行うためには、カウンセラー自身が自分の問題と向き合っている事が大変重要です。なぜなら、自分の問題と向き合えていないと、無意識にそれがクライアントの問題解決の邪魔をしてしまうからです。アメリカの多くの心理カウンセラーは自分自身の問題と向き合い続けることで、それを防ぐよう細心の注意を払っています。私自身も、定期的に心理カウンセラーに会い、自分の問題と対峙する事で、少しでも良いカウンセリングを提供できるよう、心がけています。

常に勉強

アメリカの資格は2年毎に更新しなくてはいけません。そのためには、2年間の間に36時間分の講習を受けなくてはいけないことになっています。これは、日々研究が進み、新しい知識、新しいカウンセリングの方法、新しい研究結果等を常に学び続けていかなくてはいけないからです。こうしていくことで、目の前で困っているクライアントさんを助けるためには、カウンセラーはどうするべきか、その答えに少しでも近づくことができるからです。もちろん私も常に新しい技術や知識を学び続けておりますし、定期的に熟練の心理カウンセラーに会い、指導を受ける事でさらにカウンセリングの向上に励んでおります。

倫理や法律を順守

アメリカのカウンセリング資格は、しっかりと国に管理されており、法律を守らない場合、最悪のケースとしては資格剥奪もあり得ます。また、倫理も非常に重要視されております。我々アメリカの資格を持つ心理カウンセラーは「自分の言動はクライアントにとってベストなものかどうか」を常に考えて、言動を選択します。このスタンスが倫理的に非常に重要なもので、これを守れないと、クライアントを利用しようとしてしまう悪徳心理カウンセラーが出てきてしまうからです。

以上、これを読んで頂いて、アメリカの資格を持つ心理カウンセラーからカウンセリングを受ける事に少しでも安心感を感じて頂ければ幸いです。