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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

長年に渡る経験に基づく意見や
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人と違う事が間違いとされてしまう国(2)―日本文化とメンタルヘルス(2)

こんにちは

カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

日本文化とメンタルヘルスに関して、2回目の記事です。

前回のブログでは、日本が「普通」から逸脱している人に対して非常に厳しい扱いをし、それがメンタルヘルスに悪影響を及ぼしてしまう事についてお話いたしました。

今回のブログでは、どのようにメンタルヘルスに影響を及ぼすかをもう少し詳しくお話しいたします。

前回のブログで所属意識を持てるグループに属することがどれだけ重要であるかをご説明差し上げました。何らかのグループに所属している感覚が得られなければ、孤独感を非常に強く感じてしまい、結果としてうつ病不安障害などの心の病を発症してしまう原因になりかねません。
人間は原始時代のある時期からあまり大きく脳が変化していません。また、原始時代の人間は心の健康に問題なく過ごすことができていたことが、研究結果でわかっています。原始時代の人間の生活の特徴の一つに、今よりももっと群れで生活していたことが挙げられます。今と違い「他の誰か」と非常に多くの時間生活を共にしていました。それが一つの要因となり、心の健康を保つことができていたのです。つまり、人間はだれかとの繋がりを感じる事で心の健康を保つ事ができるのです。実際、うつ病の治療において科学的に証明されている一番重要な事の一つが、友人等と時間を過ごす事なのです。

また、所属できているグループがあるという事は、そのグループの人たちとは共通点がかなりあるということです。それはつまり、同じグループの人たちに「理解してもらえる」という感覚を得られやすいのです。理解されていないと思う事もまた、孤独感と同じくらい心の健康に対して強いネガティブな影響力があり、うつ病不安障害などの心の病の原因になることが多いです。

最近の日本では多様性などという言葉が当たり前に使われるようになりました。しかし、私はアメリカ在住歴が長いので日本を外から見る事が出来るという立場、また私は高校を一度中退して18歳で夜間高校に入りなおしているので、「普通ではない立場」を経験させられた立場、さらに心の専門家としての立場から今の多様性を重視しようとする日本をみていますと、非常に強い違和感を感じます。上辺だけで「普通ではない」人のご機嫌を取り、実際はその人たちがどういうことで困り悩み苦しんでいるのかを全く理解しようとしていないように見受けられます。まるで腫れ物にでも触るかのような扱いを、その人たちのことを尊重していると言えるのでしょうか。むしろそういった行動自体が差別・区別に見受けられてしまいます。

 

以上、日本文化の悪しき側面がどのように心の病を引き起こしてしまうかをご説明いたしました。

 

 

 

 

 


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