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カウンセリングに関するよくある質問への答え①

こんにちは。

カリフォルニア州公認カウンセラーの荒川龍也です。

 

今回は、よく聞かれる質問とその答えを書いてみました。

 

「だいたいどれくらいの期間通うべきですか」

 

この質問を多くのクライアントさんから聞かれます。この質問をされる方のほとんどはカウンセリングを受けたことのない方です。これに対して、私の答えは「クライアントさんや、他のいろいろな要因によって違ってくるので、どれくらいの期間カウンセリングに通うべきかはわからない。とりあえず、まずは3カ月ほど通ってほしい」というものです。

 

日本人にはカウンセリングはまだ馴染みのないものなので致し方ないのですが、時々

「1度セッションを受けて、アドバイスをもらえば物事がうまくいくようになる」と考えて、セッションにいらっしゃるクライアントさんもいらっしゃいます。残念ながらそれはほぼ不可能です(もちろん例外はあります)。

 

カウンセリングを受けに来る理由のほとんどが、人生に行き詰まりを感じているからです。その行き詰まりを感じ始めるまでにたくさんの期間、苦しんでいるのです。その行き詰まりの理由は最近起きた出来事が原因の場合もあれば、育った環境が問題の根源でもあれば、その両方であることもあります。そういった蓄積されていったものがいろいろあって今の行き詰まりの状況があるのに、カウンセラーに2,3回会うだけで良くなるようなら、初めから行き詰まりを感じることは無いでしょう。

 

もちろん問題によっては10回以内で良くなって、カウンセリングを終えられる方もいらっしゃいます。結局はクライアントさんの問題と、クライアントさんがどこまでその問題と向き合えることができるかによります。

 

「どうすればいいですか?」

 

アドバイスを求めてカウンセリングを受けられる方もいらっしゃいます。以前にも書いたと思いますが、基本的にカウンセラーはアドバイスをすることはほとんどありません。しつけの仕方など、ほぼ決まり切ったことに関してのアドバイスはむしろしますが、選択肢がいくつかあってどちらを選んでいいかわからないから、どうすればいいか教えてほしいと言ったことに関しては、絶対にアドバイスはしません。理由はいくつかあります。

  1.   アドバイスをするということは、クライアントさんが本来持っている「決断力」を奪う事になってしまいます。それはつまり、クライアントさんは今後もどうすればいいかわからない時は常にカウンセラーに決めてもらえると思ってしまいます。ほとんどの場合は、クライアントさんの最終的な目標はカウンセリングに来なくなることです(もちろん例外はあります)、しかしアドバイスを受け続ける限りはクライアントさんは自立できなくなってしまいます
  2.   そもそも、アドバイスというのはほとんどの場合的外れです。クライアントさんと全く同じ人生を歩み、全く同じ事で困ったことがある人というのは絶対にいません。似たような事で悩んだ事がある人はいても、必ず何かが違いますので、アドバイスというのは的外れなことが多いのです。(つまり、アドバイスをもらった側が「でも」とよく口にするのは本人のやる気がどうというより、単にアドバイスが的外れな場合がよくあります。)
  3.   クライアントさんがアドバイスの事を「的外れ」と思うと、そこでカウンセラーへの信用が落ちてしまいます。
  4.   クライアントさんがアドバイスを受け、そのアドバイスを実行しても思っていたようにいかない場合はまたカウンセラーへの信用が落ちてしまいます。

以上の理由により、心理カウンセラーはアドバイスを与えることはほとんどありません。これが世間一般にあるコーチングがあまりうまくいかない理由の一つですし、友人に相談するのとプロの心理カウンセラーに相談するのとの違いです。

 

「なぜカウンセリングで良くなるのですか?」

 

   この質問もまたよく頂きますし、質問されなくてもきっとカウンセリングを初めて受ける方は何となく頭の中に疑問に思っているのだと思います。この質問に対しての答えは少し難しいですが、できるだけ短く簡単にわかりやすさを心がけて書いてみました。

  1.    まず、カウンセラーは(少なくともアメリカの心理カウンセラーは)守秘義務を守らなくてはいけません。これを破った場合、最悪のケースでは資格剥奪という事もあり得ますので、アメリカの心理カウンセラーは神経質と疑われるくらい守秘義務を守ります。(ただし、守秘義務には例外があり、クライアントさんが①子どもの虐待、②自殺願望の計画③他殺願望の計画④身体障害者など誰かの助けを借りている成人の虐待、のどれかをしていると話した場合、守秘義務がなくなり、カウンセラーは対象人物を法的に守るための行動を義務付けられています。詳しくは初診時にお話しさせて頂いております。)
  2.    ではこれで何が良いかと言いますと、クライアントさんは本当にどんなことでも安心して話すことができます。極端な例ですと、クライアントさんが犯罪を犯したことを話したとしても心理カウンセラーはそれを警察に通報することもできません(上記の例外に当てはまる場合を除きます)。
  3.   友人などに相談するとどうしても「話した後にどう思われるのか?「話したことを他の誰かに話されないか?」といった不安がつきもので、結局はブレーキがかかってしまいます。
  4.    100%自分が話したいことをすべて話すことで、自らの声を自ら聞くことになります。そうすることで、新たな発見があったり、自分がどう考えていたのかを整理することができます。それに加えて、カウンセラーが公平な第3者からの視点を提供することで、問題の見方を変えたり、新たな自分の発見をすることができます。また、現在の問題が過去に起こったこと(トラウマなど)が原因だと理解し、過去の問題と向き合い新たな視点で過去や自分を見れるようになることで、現在の問題が解決されることもあります。
  5.    多くの場合、人間というのは問題と向き合わないようにすることで、日々を生きようとします。しかし、残念ながら、問題から避ければ避けるほど、悩みはさらに膨らんでいき、さらに苦しくなるだけです。カウンセリングとは、そういった人たちに傷つけるような言葉を言わない信頼できる人に対して(カウンセラー)安心して(守秘義務)向き合うための手助けをする場所です。
  6.    ですから、カウンセリングに来たからすぐに楽になると言うわけではありません。問題を避けていた人には最初のうちは辛い時間になるかもしれません。でも、悩みをカウンセラーと共に向き合う事で、問題は少しずつ解決していきます。

簡単ではありますが、よくある質問とその答えを書いてみました。もし何か質問がありましたら下記までお願い致します。

 

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