子育ての心理学1
2017.02.11
こんにちは。
カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
今までに子どものクライアントを何千件と診てきました。
子どもがカウンセリングに来る理由は基本的に限られています。
①自殺願望
②自傷行為
③家や学校での問題行動
④他殺願望
多くの場合子供が自らカウンセリングを求めることはないので、親に連れてこられます。極たまに、自分はカウンセリングは必要ないと主張する子どももいます。(アメリカでは法律上、12歳以上の子どもは、条件を満たせば自分の意志でカウンセリング受けることもできますし、逆に拒否することもできてしまいます。)
子どもがカウンセリングに来ることになった理由の原因は、多くの場合親にあります。
ほぼすべてのケースに言えることは、親が変わらないと子どもが変わる(カウンセリングがいらなくなる)可能性は極端に低くなります。ですので、私は子どもを診る場合は、子どもと同等もしくはそれ以上に親との時間を取ります。もちろん、カウンセラーは最大限の努力をしますし、子どもも親の変化がなくとも変わっていく子も稀にいますが、大多数の場合は親が変わらないと、子どもへのカウンセリングの効果もなかなか見えにくいのが悲しい現実です。
理由は簡単です。子どもは家で過ごす時間が大半を占め、その家のルールや親との接し方が子どものメンタルヘルスに多大なる影響を及ぼすからです。
ここまで読まれて、もしあなたが親の場合、責められているように感じるかもしれません。そう感じるなと言っても難しいかもしれませんが、そう感じてしまうのはどこかに自責の念があるからではないかと察します。そして、そんな自分を許すこともまた大事なことです。子育ての仕方というのは、自らの親を見て学ぶものなので、自分の親の過ちを繰り返ししてしまう事もよくあるケースです。つまり、あなたが犯している過ちはあなたのせいではないのです。それしか知らなかったのだからしょうがないのです。
では、どうすればいいのか。
詳しく書いたとしても、残念ながら読むだけではなかなか自分を変えることは難しいので、詳しくはカウンセリングを受けて頂きたいのですが、
あえて一つ書けるなら、今と違う子育ての仕方を目指すことです。
子育てには三つのパターンがあります。
オーソリテリアン(Authoritarian)
オーソリテイティブ(Authoritative)
パーミッシブ(Permissive)
です。
オーソリテリアンタイプの子育ては、いわゆる厳しすぎる子育てです。期待値は高く、常に高みを要求しますが、それに見合ったご褒美がない場合が多いです。また子どもの失敗を必要以上に責めてしまいます。
パーミッシブタイプは逆に子どもへの期待値が低く、子どもをコントロールしようとしなさすぎる傾向があります。
最後にオーソリテイティブタイプは、リーズナブルな要求をし、結果が伴えばそれに見合ったご褒美もしっかり与えます。もちろん、子どもが失敗してもちゃんとリーズナブルな罰を与えます。
基本的に、カウンセリングに来る子どもの親の子育てはオーソリテリアンかパーミッシブかのどちらかです。
もしあなたが、子育てに困っていて、子どもがなかなかいう事を聞かない場合、子どもに変化を求めるのではなく、あなたの子育ての仕方を上記を参考にして、少し変えてみてはいかがでしょうか。必ず結果が出ます。
結果が出ない場合は、御連絡ください。必ず助けになることができることでしょう。
荒川龍也カウンセリングルーム
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