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子育ての心理学4―10代の子ども―

こんにちは。

カリフォルニア州公認カウンセラーの荒川龍也です。

 

子育ての心理学、第4回目は10代の子どもについて書きます。

 

この年頃というのは、幼少期とは別の難しさがあります。

大人のような言動が見受けられる時もあれば、まだまだ幼さの残る部分も多々あります。ちょうど子どもと大人の間、大人子どもと名付けてもいいかもしれません。

 

2回に分けて書きますが、今回1回目はこの年頃の子どもの理解を深めて頂きたいので、重要なポイントに分けて簡単に説明しました。

 

 

脳が未発達

 

「もう中学生なんだから」、「もう高校生なんだから」と言って、大人と同じ扱いをするのは間違っています。彼らの脳はまだ大人のように完璧に発達していません。その発達していない部分は前頭葉という部分で、論理的に考える能力を司る役割を果たしています。つまり、脳が発達していない子どもを大人扱いするのは不公平であり、期待過剰です。赤ちゃんに算数をしろと言っているようなものです。

 

 

バランス

 

10代の子どものしつけは幼少期の頃の子育てと同じようにバランスが大事です。

自由を与えすぎてしまうと、親や先生と言ったオーソリティーへ歯向かう事を良しとするメッセージを送ってしまいます。しかし厳しすぎると今度はさらに反抗的になるか、自分の意志のない大人に育ってしまう可能性が高まってしまいます。年齢に合ったある程度の自由とある程度のルールを決めていくことが大事です。

 

 

罰を罰として受けさせる

 

子どもは間違いを犯します。これは仕方のない事です。しかし、その時の親の対処はその後の人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。子どもが犯した罪によって罰が発生する場合は、それを受けるのは当然の事ながら子どもでなくてはなりませんし、親が罰を代わりに受けてはいけません。親が代わりに罰を受けることは親のエゴであり、子どものためにはなりません。多くの場合、親が子どもの代わりに罰を受けたがるのは、自分が罰を受ける方が子どもが罰を受けるのを見ているよりも楽だからです。しかし、それでは子どもの将来の為になりません。繰り返しになりますが、子どもは間違いを犯しますし、それは当然のことです。しかし、言い換えれば、その時こそが子どもが成長できるいい機会なのです。その機会を自らのエゴで奪ってはいけません。

 

また、子どもが家のルールを守らない場合は、必ず決められた罰を受けさせなくてはいけません。家は社会の入り口です。そこで決められた罰をしっかり受けない場合、社会に出た時に「自分は悪いことをしても罰を受けない」という考えのもとに行動し、大変な罰を受けなくてはいけないほどの罪を犯してしまう可能性もあるでしょう。例え罪悪感で苦しむとしても、ルールを破った場合はあらかじめ決めておいた罰を与えましょう。言うまでもありませんが、虐待(性的、身体的、精神的、ネグレクト)はいけません。これは逆効果です。

 

 

反抗する意味

 

子どもが反抗的になる一番の理由は、自我を求め、本当の自分とはいったい何なのかを自らに問いかけた結果です。本当の自分は何かを問いかけた時に、現在身を置いている世界に存在し続けるだけでは同じ自分を繰り返すことに気付きます。それでは一度外の世界に出てみて、自分がどういう人間なのかを試してみたいと考えます。その結果として反抗期が始まります。現在身を置いている世界とは親が作り出した世界であり、その世界から脱け出そうとすることによって反抗するという答えにたどり着くわけです。もちろん親に反抗しなくても自分を見つけ出すことができる子どももたくさんいますし、逆に反抗しなかったから20代になっても自分を見つけ出せない子どももたくさんいます。

 

 

子どもは親の鏡

 

この言葉は本当で、子どもは親のしていることを真似し、実行します。例えば、子どもがいじめっ子の場合、それは親が子どもをいじめたり親が誰かに対して暴力を振るったり、暴言を吐く所を子どもに見せているからという可能性が非常に高いです。子どもが心配性の場合は、親が心配性な事が大半です。子どもの問題行動を子どもに直してほしい場合、まずは親が何をしているかを省みることが、難しい事ですが解決への一番の近道です。

 

 

ここまで読んで頂いて理解して頂けたと思いますが、子どもがカウンセリングに来る大きな理由の一つは親にあります。かといってこれは親のせいだとか、親が原因だという風に言いたいわけではありません。その親も、親の親、つまりクライアントから見れば祖父母に育てられて、今のしつけのやり方などがあります。そしてその祖父母のしつけは時代(戦争など)の影響が多大にあるため、親のしつけのみが悪いと無責任なことは誰も言うべきではないんですね。ただ、変えるべきことであることは確かです。

 

次回は、何をするべきで、何をしてはいけないかを簡潔に書いていきたいと思います。

 


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