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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

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その症状、本当にうつ病が原因?

その症状、本当にうつ病が原因?

こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

今回の記事では、うつ病と勘違いされやすい不安障害とその症状、そしてなぜ誤解されがちなのかついてお話したいと思います。

うつ病の症状

そもそも、うつ病とはどういう病気でしょうか。様々な種類がありますが、基本的な症状は以下になります。

1. 落ちこんだ状態(悲しい、希望が持てない、やる気が出ない等も含む)がほぼ毎日、2週間以上続く
2. ほとんどの事に関してやる気になれない日がほぼ毎日続いている
3. 体重の低下、食欲の低下
4. 睡眠不足、寝すぎる、途中で起きてしまう
5. 以前と比べて行動が遅い、イライラしやすい、
6. 疲れている、エネルギーがない
7. 自分自身に価値を見出しにくい、感じなくても良いところで罪悪感を感じてしまう、
8. 集中できない、物事を決める事が難しい、
9. 自殺願望がある、死について考える、

不安障害の症状

日本人の方には間違えられやすい不安障害の症状は以下になります。

1. 心配し過ぎたり、不安になりすぎる日々が6か月以上続いている
2. 心配・不安を自分でコントロールすることが難しい
3. 心配・不安のせいで以下の症状がある

a. 落ち着きがない
b. 疲れやすい
c. 集中できない、頭が真っ白になる
d. イライラしやすい
e. 筋肉が緊張している
f. 眠れない、寝付きにくい、途中で起きてしまう

不安障害が引き起こすうつ病

それでは、なぜうつ病と不安障害を混同してしまうのでしょうか。答えは悩みの根本にあります。

二つの心の病を簡潔にまとめるとこうなります。
不安障害=コントロールできない事を考えすぎてしまい、心配し過ぎて生活に支障が出る事。
うつ病=起こってしまった事に対して考えすぎてしまい、生活に使用が出る事。

もう一つ重要な点があります。
それは、不安・心配な事ばかり考えていると(ほとんどの場合、それは思い描ける最悪のシナリオ)、起こってもいない事を起こったものだと脳が勘違いします。そして、まだ起こっていない想像の世界で生きているかのような感覚になり、その結果(最悪な事態のシナリオなので)落ち込んでいき、うつ病となってしまいます。

例えば、まだ受験を受けていないにも関わらず、受かるかどうか不安になり過ぎた結果、受からなかったどうしようという事ばかり考え、受からなかった時の想像の世界があたかも現実かのように感じ、落ち込みます。

つまり、未来の事が心配で落ち込んでいる場合は、うつ病を解決していくのではなくて、どうやったら心配・不安をコントロールできるかについて取り組まなければ、解決にはなっていかないのです。

正しい治療の参考にしていただければ幸いです。

 

注:決して自己診断しないでください。御心配でしたら、ぜひ一度ご相談下さい。

荒川龍也
カリフォルニア州公認心理カウンセラー