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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

長年に渡る経験に基づく意見や
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カウンセリングを受ける上でのだいたいのルール

こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラー(Licensed Marriage and Family Therapist)の荒川龍也です。

以前の記事では、カウンセリングのだいたいの流れをご説明させて頂きました。こちらの記事では、カウンセリングを受けて頂く際のだいたいのルールを説明させて頂きます。

週に一回受ける

カウンセリングは週に一回受けて頂きます。なぜなら、カウンセラーとクライアントさんの信頼関係が治療に必要不可欠だからです。隔週や月に一度などの頻度をご希望される方もいらっしゃいますが、最初からそうしてしまうと、信頼関係を築き上げる事が難しく、残念ながらカウンセリングを受ける事を途中で止めてしまう方がほとんどです。それでは時間と費用の無駄になってしまうので、最初は必ず週に一回受けて頂きます。

毎週同じ曜日の同じ時間に受ける

基本的に、同じ曜日の同じ時間にカウンセリングを受けて頂きます。これは、「〇曜日の□時にカウンセリングがある」ということを意識して頂きやすくなるからです。こうすることで、カウンセリングを受ける事が当たり前になり、「次のセッションで何を話そう」と考える事が増え、その結果日々の生活の中でも心のワークを実践し、ゴール(=カウンセリング卒業)に近づきやすくなります。

何を話すかは自分で考えて頂く

日本人の方の場合、日本の精神医療・心理学の遅れが原因の一つとなり、間違ったカウンセリングのイメージを持たれている方が非常に多いです。その間違ったイメージの一つが、カウンセラーがアドバイスを与え、クライアントさんがその通りにすることで問題が解決するというものです。しかし、実際はそんなことはなく、カウンセリングではクライアントさんが話した方がいい、話したいなと思う事を話して頂きます。もちろん、ただただ一方的に話すだけではなく、カウンセラーが「この方向に行った方がクライアントさんにとってベストだろう」と判断した場合、クライアントさんが話そうと思っていた内容とは違うものになっていきます。そうしてカウンセリングを、クライアントさんとカウンセラーが二人で作り上げていくのです。

卒業に向けての準備

カウンセリングが始まった時から、目標はカウンセリング卒業です。その目安は、セッションの最初の方で一緒にお話しさせて頂く、症状です。例えばうつ病であれば、元気がない・やる気が出ない等。不安障害であれば、不安な事ばかり考えてしまう・集中できない等になります。これらの症状がカウンセリング当初よりも緩和されていき、生活に支障がみられなくなれば、卒業についてクライアントさんがカウンセラーと相談します。お互いに大丈夫と判断した場合、週に一回ではなく、隔週に頻度を減らし、それでも大丈夫という期間がある程度続けば、卒業になります。

 

以上、少しでもカウンセリングがどういうものかイメージしやすくなったのなら幸いです。

 

カリフォルニア州公認心理カウンセラー (Licensed Marriage and Family Therapist #82425)

荒川龍也

 


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