カウンセリングの流れ
2024.10.09

こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラー荒川龍也です。
まだカウンセリングを受けたことがない方にとって、カウンセリングとはどういうものなのか、そしてそれがどのように心の病の治療に繋がるのか等をこの記事でできるだけわかりやすく説明差し上げたいと思います。
1安心安全
まず、カウンセリングの時間とは、クライアントさんが安心安全を感じて頂ける場所です。とは言え、会った初日からいきなり安心安全を感じる事ができるわけではありませんので、少しずつ少しずつ時間をかけて安心安全を感じて頂けるように、カウンセラー側が努力します。その努力というのがカウンセラーのクライアントに対する接し方です。その最たるものが「話を聞く」という事になります。
2話したい事を話す
様々なカウンセリングのやり方がありますが、私がご提供するカウンセリングは、クライアントさんが話したい事を話して頂きます。非常に多くの場合において、カウンセラーは素晴らしいアドバイスをするという誤解がありますが、ほとんどのセッションはそうではありません。
3信頼
セッションを繰り返していくことで、少しずつ、本当に少しずつではありますが、クライアントさんはカウンセラーの事を信頼できるようになってきます。信頼できるようになると、素の部分が少しずつでてきます。
4理解を深める
クライアントさんが話す内容や話し方等から、クライアントさんの考え方や行動のパターンをカウンセラーは気づくようになり、クライアントさんに関してさらに理解を深めます。さらに、カウンセラーはそれがどのようにクライアントさんのゴールを達成するのに邪魔になっているのか、助けになっていないのかを理解し、クライアントさんが気づくのを助けてあげます。
5さらに理解を深める
クライアントさんが話をして頂く事で、考え方や行動のパターンの起因を理解し、なぜそれが起因なのかを理解するのをカウンセラーは手助けします。このあたりでは、クライアントさんは今まで全く繋がっていなかった点と点が(例えばこの場合の点と点は、幼少期のトラウマがどのように今の自分に影響を与えているか等です)、線になることを実感できるようになります。
6カウンセラーとのさらなる人間関係の構築
クライアントさんがカウンセラーと会話などの様々な形で接していく中で、必ずカウンセラーへの思いが発生します。それは○○をしてくれなかったという怒りであったり、理解してもらえないという悲しみだったり、非常に様々なリアクションが発生します。それらにカウンセラーが気づいてあげて、怖いながらも正直にそのことについて話していくことで、さらにクライアントさんは自分自身の理解が深まります。それがさらに、自分自身のゴールを達成するための行動に繋がっていきます。
7正しい理解
上記1から6を、セッションを通じて何度も経験して頂きます。その際に、カウンセラーはクライアントさんが人間、人間の脳、そして心についての間違った理解をしていることに気付きます。もしそれがクライアントさんに大きな影響を与えていると判断した場合、カウンセラーはクライアントさんに正しい知識をお教えします。
8ゴール達成のための行動
上記を繰り返していき、自分自身の理解を深めつづけていくことで、本当に少しずつではありますが、自分の意志で自然とクライアントさんが行動を変えていきます。それを繰り返していくことでゴール達成に向かって頑張っていけるのです。
以上、カウンセリングとはだいたいこのような感じです。初めての方にとってはわかりにくい所もあるかとは思いますが、この記事を通じて少しでも想像しやすくなったのなら幸いです。
カリフォルニア州公認心理カウンセラー
荒川龍也