感情と共に生きる―感情をコントロールしようとすることは逆効果だった!~経営者のための心理学・メンタルヘルス 4
2026.03.18
こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
第4回目の今回は、感情のコントロールについてです
経営をする際に、社員との関係は非常に難しく、しかし非常に重要なものです。社員がいなければ、そもそも会社は成り立ちません。社員がいるからこその会社であり、うまくいっているのは社員がそれぞれに動く事で成果を出しているからとも言えます。そのためには、社員が経営者の為に動きたいと思える事が一番の原動力であるべきですし、そう思えるためには社員と経営者の人間関係が重要なのです。この人間関係こそが会社の成功に繋がっていくといっても過言ではないでしょう。
一方で、経営をしていく中で、社員や部下が思い通りに動かず結果が出ない事もあるでしょう。また、どれだけ思い通りに動いてくれたとしても結果に繋がらない事もあるでしょう。その際に、社員に対して怒りをむき出しにしていませんか?当然のことながら、それで社員が動くようになるわけでもなく、結果が約束されるわけでもありません。さらに、そういう対応をしてしまっていては、社員との良い人間関係は築くこともできず、どんどん結果がでないどころか、優秀な社員が辞めていってしまうこともあるでしょう。
このように、経営者の感情と経営の成果は密接に繋がっているのです。
ここまでお話しさせて頂き、感情・社員との人間関係・結果のつながりとその重要性についてご理解いただけたのではないでしょうか。
では、理想的な感情との向き合い方に関して、経営者は何ができるのでしょうか。
実際に何ができるかをお話しする前に、2点重要な事があります。
- 普段から数字を気にしなくてはいけない生活をしすぎていると、数字が白か黒かはっきりしているのと同様に、物事を白か黒かはっきりさせようとしすぎる傾向が多くの経営者には見受けられます。しかし、感情とは白か黒かではっきりさせられるほど正確なものではない事が多々あります。この、「感情とはグレイなもの」という事実を受け入れなければ、感情の事について理解するのは難しくなります。
- もう一つ受け入れなければいけない事実は、感情はコントロールできるものではないということです。日本人の多くは、感情をコントロールできるものと勘違いしてしまい、感情をコントロールしていると誤解している方がほとんどです。しかし、蓋を開けてみれば、コントロールしているのではなくて、抑え込んでいるだけで、それをコントロールと勘違いしているのです。
残念ながら感情は抑え込めるものでもありません。感じたくない感情であれば、抑え込めばどんどん肥大していき、巨大化した後に、爆発します。多くの場合、それが怒りとなって表れてしまうのです。これも一つの事実として受け止めなければ、感情と向き合う事は難しいことが続いてしまいます。
では、感情をコントロールするのでなければ、どうすればいいのでしょうか。それを次回お話いたします。
カリフォルニア州公認心理カウンセラー荒川龍也
Licensed Marriage and Family Therapist #82425