10代半ばの女の子のお父様より、クライアント様の声を頂きました。
カウンセリングを受ける前はどのようなお悩みで困っていましたか?
家族でUSに駐在を開始し、娘がMiddle schoolに通い始めましたが、英語がまったくできないこともあり、徐々に登校や授業を受けることを嫌がり出し、不登校になりました。日本では、小学校、中学校共に病欠以外で休んだことも無く、USの学校側からの呼び出し等に対してどのように対応をすべきなのか分からず、悩みを持っていました。学校側は無理矢理にでも学校まで連れてくれば学校側で対応するということをスクールカウンセラーからは言われますが、強硬に抵抗し、部屋に引きこもることに対して、強硬策ではない方法が必要だろうと考えました。カウンセリングを受けて、どう向上しましたか?
Middle school時は学校側の努力もあり、最後は週4日程度通い、授業にも半分程度は参加するようになりました。しかし、High schoolに移り、友人が居なくなったこと、授業内容がディスカッション中心に変化したこともあり、再び悪化しました。日本に帰国する前には、週4-5日通えるようには向上しました。ADHDのため長期的な視点での優先順位を持った行動ができず、日本の友人たちとのコミュニケーションが最重要な娯楽であったため、スマホの時間などを管理することで、宿題などの実施をさせられるように改善をしていきました。
カウンセリングに対して、受ける前と受け終わってからの印象の違いを教えてください。
カウンセリングそのものに縁が無かったため、正直最初は学校側に不登校への対応を説明するためにカウンセリングを始めたと言っても良い状態で、あまり期待を持っていませんでした。娘との関係性は悪くはなかったですが、重要なことに対して多くを語らない子でもあり、その内面性やその悩みについて理解がまったくできていませんでした。1年半近くカウンセリングを行い、娘との多くのセッションを実施して、共有共感を持ちつつ、線引きを持った関係性を築くことができたと感じています。カウンセリングは、それを実施することで何かが劇的に変化するわけではありません。しかし、どういう行動、会話が良かったのか悪かったのかを指摘いただき、娘の行動を変えていくために親がどういう影響を与えていくのかを学ぶ場であったと感じています。カウンセリングが終わっても、娘の置かれている状況が完全に解決するわけではありません。ADHDである以上、社会とのGAPを一生感じて生きていく娘に対して、彼女が成人するまで、もしくわ成人した後も少しづつ彼女の行動を変えていく方向性を学ぶことができました。