荒川龍也 CA州公認心理カウンセラー > blog > 日米メンタルヘルス比較 > ストップ・ザ・自殺―PART2―有効な自殺対策

ストップ・ザ・自殺―PART2―有効な自殺対策

こんにちは。

カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

 

今回のブログは前回のブログの続きとなります。前回は、自殺防止ポスターが撤去された理由は遺族からのクレームだったが、そのクレームへの批判への批判、そして自殺に対して理解がない日本文化に関して書きました。

 

それでは、批判するならどういった解決法があるのかと聞かれて当然でしょう。今回はそれについて書いてみます。

 

何が自殺抑止に効果的なのか

1.自殺をしたいと考えている人がすぐに電話できる場所(いのちの電話など)の啓蒙活動。

 

2.カウンセリングを受けられるサービスの宣伝。前回のブログにも書きましたが、自殺を考えている人の90%はなんらかの精神病に苦しんでいます。そういった人がうつ病などの自殺を考えるようになってしまった原因をカウンセリングを通じて治療できるかが自殺を減らす一番の近道です。

 

3.アメリカの学校ではGBG(Good Behavior Game)というプログラムが有効とされています。このプログラムは教室内でチーム分けされ、理想とされる言動を示した生徒がいるチームには報酬が与えられます。このプログラムの狙いは生徒同士が助け合う事で問題行動を減らすことにあります。問題行動を起こす生徒とうつ病との関係は強く、うつ病は自殺の引き金になる可能性が高い。つまり、問題行動を先生と生徒みんなで助け合って減らしていくことによって自殺を減らすことができるというのが目的です。実際、このプログラムは自殺願望と自殺未遂の両方の減少に成功しています(Katz, et al., 2013)。

 

4.アメリカの空軍で使用された自殺抑止プログラムが軍で使われるプログラムでは一番有効とされています。このプログラムはメンタルヘルスの助けを求める人への理解、またそういったメンタルヘルスの助けを求める人の偏見をなくすことを主な目的としています (Harmon, et al., 2016)

 

まずは、自殺を考えている人が自殺しないためには、誰かに話を聞いてもらう事が一番大事です。そのため、1は大変重要なことでしょう。また、再発防止のための2も重要です。

 

そして、3と4のように、過去に他国ではどのようなプログラムがどういった場所で使われて、それが有効だったかどうかといった研究結果はもうすでにいくらでもでてるんです。それを日本の文化に沿ったプログラムにし、場所によって臨機応変に対応し、実践してみるべきだと私は主張します。

 

しかし、結局一番大事なのは自殺したいと考えている人がカウンセリングを受けること

 

 

なのです。1も2も3も4も、訓練されたカウンセラーが必要になります。

ただ残念なことに、ここで大問題にぶち当たってしまいます。

それは次回のブログで。

 


引用一覧

 

 

Harmon, L. M., Cooper, R.L., Nugent, W. R., and Buther, J. J.. (2016). A Review of the Effectiveness of Military Suicide Prevention Programs in Reducing Rates of Military Suicides.

 

Katz, C., Bolton, S., Katz, L.Y., Issak, C., Tilston-Jones, T., Sareen J., and Swampy Cree Suicide Prevention Team. (2013). Prevention and Treatment: A Systematic Review of School-Based Suicide Prevention Programs.

 

注1:日本にいらっしゃる方でこれを読んでいる際に自殺を考えている方は

ここをクリックしてください自殺を考えている人のための機関とその電話番号が載ってます。

 

注2:アメリカにいらっしゃる方でこれを読んでいる際に自殺を考えている方は、すぐに911に電話してください。

 

 

荒川龍也カウンセリングルーム

 

424-254-8823

japanlatorrancecounseling.com

tatsuya.arakawa.lmft@gmail.com

24050 Madison St Suite 210

Torrance CA 90505