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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

長年に渡る経験に基づく意見や
メンタルヘルスについて日々考えることを綴ります。

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子育ての心理学5―親ができること―

こんにちは。

カリフォルニア州公認カウンセラーの荒川龍也です。

 

今回は前回の続きになります。前回は10代の子どもに関しての特徴を書きました。今回はそういった子どもに対して、親が何をすべきで、何をすべきではないかを書きます。もちろん、ケースバイケースの時も多々ありますので、詳細は正規の教育を受けた専門家にご相談ください(正規の教育とは大学院を出た心理カウンセラーの事を指します。)

 

 

すべきこと

     

   1. 家のルールは必ず子どもと話しあい、子どもの意見を尊重する事。

 

家には必ずルールがあり、それを守らせるのが親の仕事です。しかし、それでは子どもは不公平と訴えることが多々あります。それでも子どもの意見を尊重しない場合、子どもはルールを守る気が失せてしまいがちです。

これを避けるための一番の方法が子どもの意見をルールに取り入れることです。それでは親の威厳がなくなるという意見もよく聞きますが、決してそんなことはありません。もちろん子どもの意見が極端である場合は取り入れる必要は全くありません。

    

   2. 家のルールは年齢に合わせること。

 

子どもが5歳の時のルールが10代の子どもに合っているわけがありません。その都度アジャストしていくことが大切です。

 

      3. ルールを守らない場合には必ず罰を与えること。

その際の罰則はリーズナブルで年齢に合ったものでなくてはならない。

 

罰則の方法には二種類あります。一つは好きなことをさせないこと。例えば1日1時間ゲームしていいというルールがある場合、その時間を減らしたり、その権利を取り上げることです。もう一つは、嫌なことをさせることです。基本的には前者(好きな事をさせない事)の方が効果があると言われています。後者の欠点としては、嫌な事をさせようとしても、そもそもしない事もあります。

 

    4. 子どもに何かさせる時は、選択肢を与えること

 

人間とは物事をできる限りコントロールしたいもので、そのコントロールしているという感覚がなくなると不満を感じます。これは子どもも同じです。しかし、この方法を適用すると「子どもが自らが状況をコントロールしている」ように感じることができます。ですが、実際は大人が欲している結果につながるので、ウィンウィンの状況になります。

 

例えば、子どもが歯磨きと宿題をしなくてはいけない場合、「歯磨きしてから宿題しなさい」というと、子どもは嫌がります。なぜなら「歯磨きをしてから宿題をする」という順番を決められたことによって自分が状況をコントロールしているように感じることができないからです。しかし、「歯磨きをしてから宿題をやるか、宿題をしてから歯磨きをするか、どっちがいい?」と子どもに選択肢を与えると、子どもはどちらかを選び行動に移します。

 

      5. 親が子どもに対して間違った言動をした場合は、必ず謝ること。

 

謝ると言う事はなかなか難しいことです。特に子どもに対して謝ると言うのは本当に難しい事です。しかし、前回にも書きましたが、子どもは親の鏡です。親が間違いを犯しても謝らない場合、子どもも同じように謝らないようになってしまいます。

逆に、親が子どもにも謝る姿勢を示すことができれば、子どもも過ちを犯した際に謝ることができるようになります。自分のプライドに固執して謝らないよりも、子どものためを思えば謝るべき時は謝ることがベストでしょう。再三になりますが、これで親の威厳がなくなるなどというようなことはありませんのでご安心ください。

 

     6. 例え反抗し続けていても、道標になり続けなくてはならない。

 

前回も書きましたが、反抗期に入っている子どもというのは「親の全てを否定する」ことで自分のアイデンティティーを築こうとします。しかし、それでも親は子どもの道標になってあげなくてはいけません。これはかなりつらい仕事ですが、叱るときは叱り、応援するべき時は応援するといった当たり前のことをさらに当たり前にやらなくてはいけないのがこの時期です。

 

すべきではない事

 

     1. 「親が言ったことには絶対に従うべき」という姿勢を元に説明もせずになんでも子どもをいいなりにさせる

   2. 決めたルールを子どもが守らなくても罰を与えない。

 

前回も書きましたが、いわゆる「放任主義」も厳しすぎるしつけもお勧めできません。そうではなくて、バランスを取ることが大事です。最近ですと、子どもと「友達」のように接したがる親御さんを多く見かけます。それ自体は悪い事ではありませんが、大事な場面でしつけが出来なければそれは親ではなくて本当に「ただの年上の友達」になってしまっています。

 

 

以上、簡単ではありますが、一般的に考え得る親がすべきこととすべきでない事を書いてみました。何か質問があれば下記までどうぞ。


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