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不安・心配の心理学

こんにちは。

カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

最近ロサンゼルス近辺も暑くなってきました。

 

今回は不安・心配についてです。なお、ここでは便宜上、心配と不安は同義語とします。

不安とは

そもそも不安とはいったい何なのでしょうか。

不安とはかなり昔から人間にある能力で、危険を回避するために大変便利なものです。

逆にこの能力がなかったら危険を回避する事ができないのです。

 

闘争(ファイト)・逃走(フライト)・凍り付く(フリーズ)(Fight・Flight・Freeze)という三つの反応

 

不安になった際に人間がとる行動はこの三つです。

 

ファイト

例えば、山の中をハイキング中に熊に出会うとします

          ↓

襲われるのではないかと不安になります。

          ↓

闘うという選択肢を選びます。

 

フライト

熊に出会う⇒不安になる⇒逃げる

 

フリーズ

少しわかりにくいですが、恐怖で体が動かなくなることです。

つまり

熊を見つける⇒不安になる⇒体が固まって動けなくなる。

 

なぜ不安になるのか

 

それは身を守るためです。古来よりあるこの脳の機能のおかげで(もちろん他にも生き延びれた理由はありますが)人間は今まで生き延びてこれました。

 

なぜ不安が問題になるのか

 

不安になるのは自然なことです。明日テストがある。新しい仕事の面接がある。大事なプレゼンがあるなどなど、不安になるのが当然の場面は、生きている限り避けようがありません。

 

しかし、不安感が強すぎて、それが身体症状に現れ、自らのパフォーマンスや生活に影響する際にそれは問題となります。緊張しすぎていつもならできる所もうまくいかず、テストでいい点数が取れなかった。面接で自分をうまくアピールできなかった。プレゼン中に緊張しすぎて声が震えてしまったなどがそれに当たります。

 

では、全く不安にならない方法があるのかといえば、そうでもありません。

不安が全くないという状態はほぼ不可能です。そもそも不安が全くないということは悪影響を及ぼしてしまいます。例えば、大事なイベントに関して準備すらしなくなったり、車に轢かれそうになっても何の反応もしなくなってしまう事でしょう。多少の不安はあって然るべきなのです。問題はそれが自分でコントロールできているかどうかです。

 

強い不安感が心の病に

 

不安を自分でコントロールできないと、心の病につながっていきます。いくつか種類がありますが、以下が代表例です。

 

不安障害―不安が自分でコントロールできず、疲れやすい、集中できない、普段よりイライラしやすい、眠れないといった身体症状が出てきます。

 

強迫観念症―鍵を閉め忘れたのではないか?忘れ物をしたのではないか?という不安に苛まれ、何度も何度もチェックしてしまう。

 

ひきこもり―不安感が強過ぎて外に出れなくなります(注:不安だけが原因ではない事も多々あります)

 

以上、不安とは何かについて簡単に説明してみました。次回は、不安に対して何ができるか、不安との向き合い方を書いてみます。

 

 

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