自分自身を理解してあげる
2025.06.20
こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
全てのクライアントさんは何かしらの問題があるから、カウンセリングを受けられます。しかし、そのほとんどのクライアントさんが、カウンセリングに慣れていないので、様々な誤解をされています。
今回の記事では、多くのクライアントさんが誤解していることをお話しし、正しいことを説明できればと思います。
多くのクライアントさんが
「どうすれば解決するんですか?」
と聞かれます。
ご期待に沿えないのは申し訳ないのですが、ほとんどの場合において、心理カウンセラーは直接的な答えは提供しません。
なぜなら、自分で考えて出した答えでない限りは、問題解決に繋がりにくいからです。
「考え方を○○に変えればいいんですか?」
「見方を□□に変えればいいんですか?」
という質問もよく聞かれます。「どうすれば解決するんですか?」という質問とよく似ています。
もちろん、これらの質問にも直接的な答えは提供しません。
なぜなら、多くの場合、カウンセリングに来る前にすでに周りの方に、
「こういう考え方もあるよね」
「こういう風に状況を見ればいいよね」
と言われているからです。
それに加えて、自分でも考え方を変えようとしたり、物事を別の角度から見ようとして、問題解決に取り組んでいるはずなんです。
それでもうまくいかないから、カウンセリングを受けるわけなので、
心理カウンセラーが直接モノの見方や考え方を変える手助けのみをしたとしても、問題解決に繋がる事は少ないです。
では、なにが問題解決に繋がるのか。
それは、自分自身を理解してあげる事です。特に、自分の感情・気持ちを理解していあげる事です。
感情とは一言で表すことができるものです。
喜び
悲しみ
怒り
不満
驚き
心配
不安
などがそれに当たります。
これらを理解せずして、自分自身を理解するのは難しいです。なぜなら、人間の行動の裏には感情があるからです。
この感情を理解してあげて、なぜこの感情を感じているのか、この感情は過去に起こったどのような出来事が原因なのか、本当に今はこの感情が正しいのか(なぜなら、脳が嘘をつくこともあるからです)、もし○○という感情を今は感じる必要が無いならどのような感情を感じてもいいのか、感情の程度は本当にそれくらい感じる状況なのか
などなど、感情について理解することで初めて、行動が変わっていき、問題解決に繋がっていくのです。行動が変わっていく過程で「見方を変えた」り「考え方を変えた」りすることはあります。しかし、見方・考え方だけを変えようとしてもなかなかうまくいかないのは、感情を理解していないからです。
といっても、「感情ってなに?」って方は非常に多いです。
それでは最初の一歩として、ぜひインサイドヘッド
を見てみてください。1が好きならば、インサイドヘッド2もぜひ
以上、正しい理解をして頂ければ幸いです。
荒川龍也