不登校(2)ー不登校と反抗性挑戦性障害
2025.03.13

こんにちは、子ども&中高生専門のカリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
前回の記事では、不登校の定義、それから分離不安と不登校についてお話しさせて頂きました。今回の記事では、別の心の病と不登校の関係についてお話しさせて頂きたいと思います。
反抗性挑戦性障害
反抗性挑戦性障害とは、簡単に言えば反抗的な態度を子どもが示しすぎていて、結果として生活などに支障をきたしてしまう心の病です。ある程度の年齢であれば、反抗期・思春期だから反抗して当然ではないかとよく誤解されがちです。実際に思春期であれば、ある程度親の言うことを聞かなくて当然ではあります。しかし、この心の病の場合は結果として支障をきたしていることがポイントになります。例えば、大人に暴言を吐く、家や学校等でのルールを破りそれが成績に反映されてしまう、イライラし過ぎていて人間関係等に影響する等があげられます。
この心の病を発症している子どもは、必ずと言っても過言ではないほど、親だけではなく他の大人に対しての反抗的な態度を示しています。それでも多くの場合において、友達がいるからという事実が学校に行くという行動を正当化してくれます。しかし、何らかの理由でそれよりも行かない理由の方が強くなってしまった場合、それは不登校につながってしまいがちです。
非常に多くの場合において、この心の病を患ってしまう子ども親は、子どもの事をコントロールしすぎてしまっているか、コントロールしなさすぎてしまっているかのどちらかになります。そのどちらの場合でも、子どもの心は健全には育ちにくく、バランスの取れたコントロールが非常に重要になってきます。つまり、家庭での子どもへの接し方を変えていかない限り、この心の病は治療しずらく、結果として不登校もなかなか解決していきません。
次回も引き続き不登校と心の病についてお話いたします。
荒川龍也
カリフォルニア州公認心理カウンセラー(Licensed Marriage and Family Therapist #82425)