海外生活の難しさ―大人編（１）～海外駐在員とその家族の心の健康 (2)
2023.01.26
こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
前回の「海外駐在員とその家族の心の健康シリーズ１」では、心の健康で困りやすい方の特徴についてご説明差し上げました。
今回は、海外生活の難しさ―大人編（１）です。
今回このお話をさせて頂きたいのは、国内での引っ越しですらも非常に大変な事なのに、ましてや海外に引っ越す事が、想像以上に難しいという事実を認識して頂くことで、辛さが少しでも和らいでいただければという思いで書きました。いくつかの原因がありますので、一つ一つゆっくり見ていきましょう。（注：今回のコラムは便宜上、日本からアメリカにいらっしゃる方の場合とさせて頂きます）
英語ができない事の辛さ
当然の事ながら、もし英語ができなければ、数えきれないほどの辛さ、特にシンプルな事で辛さを感じます。例えば、レストランでオーダーする時、公共交通機関を使う時などなど日本ではできて当然の事のタスクを終わらせる為にかなりの労力を割く事が多々あります。場合によっては、全くできない時もあるでしょう。一番難しいと感じる事の一つが、電話です。面と向かって話している時ですら英語がわからない事が多々あるのに、電話となると余計難しくなります。
家族や友人がいない事の辛さ
これも言わずもがなですが、今まで近くにいてくれた家族や友人が「すぐに連絡の取れる所に居てくれない」というのは非常に辛い事です。子育てを親御さんに手伝ってもらっていた方の場合、その辛さは想像し難いものがあります。仲の良い友人に電話をして愚痴を聞いてもらう事も今までのようにはいきません。
確かに、数年前と違い、インターネットを使ってテレビ電話をする事が当たり前になりましたことで、遠くの人との距離感もグッと縮まりました。しかし、今まで会って話をする事が当たり前だった関係の場合、テレビ電話だけでは十分ではないと感じてしまいがちです。さらに16時間以上の時差が、少し話すというだけの事を非常に難しくしてしまいます。
文化の違い
もう一つ忘れてはいけないこととして、文化の違いがあります。この文化の違いが非常に細かな生活に表れており、小さなところで少しずつでも着実に、この違いによる辛さが生まれます。例えば、日本のカスタマーサービスは世界に誇れるほどのものだと思います。それくらい細かな気遣いができるのに対して、アメリカにそれを求めることは大いなる失望への第一歩です。これもまた、アメリカでの生活を難しくさせる事の一つです。
他にも非常に様々な理由が、海外生活を難しくさせる原因としてあると思います。これらの原因は、たとえ小さなことのように思えても、よくよく考えてみれば非常に大きなことであり、これらを経験しなくてはいけない海外生活というのは実は非常に大変な事なのです。
以上、正しい知識を得て頂ければ幸いです。
次回もこのお話をさせて頂きたいと思います。
荒川龍也
カリフォルニア州公認心理カウンセラー
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アダルトチルドレン専門の心理カウンセラーとして、多くの方に心理カウンセリングを提供していく中、多くの方から「生きづらさ」について御相談頂いている事がわかりました。しかし、日本の心理学の大幅な遅れが原因で間違った情報がインターネットやSNSであたかも正しいかのように扱われ、それが原因で「生きづらさ」がさらに悪化してしまっている方も非常に多く見受けられます。
そういった方のために、心理学先進国である米国の大学院を卒業し、その後も正しい心理学のトレーニングを受け続けている私の心理カウンセリングで「生きづらさ」を緩和させて頂く事が出来ます。しかし、経済的な理由など様々な事情により心理カウンセリングを受けられない方が多くいらっしゃる事にも気づきました。よって、この度、そのような心理カウンセリングを受けたくても受けられない方のために、米国流アダルトチルドレン脱却法というオンラインコースを作成いたしました。
生きづらさの緩和のお手伝いをさせて頂ければ幸いです。