ニューロダイバージェントの特徴と対策
2024.06.14
こんにちは カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
以前、ニューロダイバーシティーとは何かについて、ニューロダイバージェントの苦しみについて、ニューロダイバージェントが少しでも生きやすくなるためにというブログを書かせて頂きました。
この記事では、ニューロダイバージェントの特徴とその対策について深堀していきたいと思います。今回は、「環境の変化が苦手」という特徴についてお話しさせて頂きます。
ニューロダイバージェントの特徴の一つが、環境の変化に対応するのにニューロティピカルと比べると時間がかかることが挙げられます。これはニューロダイバージェントの他の特徴とも密接に関係しています。それは、ルーティーンを強く好む傾向です。
では、なぜルーティーンを好み、環境の変化を嫌がるのか。大きな理由の一つに不安が挙げられます。引っ越し、新しい学校へ入学、就職等々、生きていれば常に変化はつきものです。そんな中、人間誰しも、大小関係なく変化が発生すれば、不安になって当然です。そもそも、環境の変化がなかろうとも、ニューロダイバージェントはニューロティピカルに比べて不安になりやすい事が多々あります。よって、環境の変化が発生した際に、必要以上に不安になってしまいがちです。
さらに、ルーティーンについて述べますと、ルーティーンとはそれをこなすことで安心感を得られる側面もあります。つまり、環境の変化が起こらなくとも、何らかの理由でルーティーンができなければ、必要以上に不安になってしまいがちです。環境が変化すれば、ルーティーンが崩れてしまって当然なので、環境の変化からくる不安+ルーティーンができない不安と、ダブルパンチを食らってしまい、強い不安に苦しんでしまうのです。
実際に、ニューロダイバージェントが例えばADHDの診断だけではなくて、不安障害等別の心の病の診断がつくことはよくある事です。
このように、不安と「環境の変化が苦手」という特徴と「ルーティーンを好む」という特徴は密接につながっているのです。
では、これに関して何ができるのでしょうか。それに関しては次回お話しさせて頂きます。
それとは別に、過去の不安・心配に関しての記事も参考にしていただければ幸いです。
以上、正しい知識を得て頂ければ幸いです。
カリフォルニア州公認心理カウンセラー
荒川龍也