アダルトチルドレンと生きづらさ
2022.07.18
こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
前回のブログではアダルトチルドレンについてよくある誤解をお話致しました。今回のブログでは、アダルトチルドレンと生きづらさについてお話致します。
生きづらさを生み出してしまっている日本文化の特徴
それぞれの国に様々な文化が存在し、その国に住む人は文化が生み出すルールなどに順じて生きています。もちろん日本も例外ではなく、法律や目に見えない常識などのルールが存在しそれを守る事で秩序が保たれています。しかし、日本文化の特徴として、人をロボット扱いするところがあります。わかりやすい例が、日本の働き方です。残業は当たり前。残業したにもかかわらず賃金が出ない事もある。睡眠時間は全く取れない。これは国と日本文化が人を人間扱いしていない事の象徴です。これに加えて日本の精神医療・心理学の遅れが原因で、誰でも何でも好きな事をインターネットで言えてしまい、その結果として間違った情報がインターネットやSNS上に散乱してしまっています。その一つが、生きづらさを感じない事が一番良いかのような風潮です。
世の中では、生きづらさを全く感じない事が最終的なゴールかのように表現されてしまっていますが、これでは余計生きづらさを感じてしまいます。なぜなら、生きづらさはアダルトチルドレンの方であろうがそうでなかろうが感じて当然だからです。人間関係の悩み、子育てでの苦労、人が自分の事をどう思っているか等々、生きづらさの原因を挙げれば切りがないかと思います。そして、これら全ては人間であれば経験して当然の事なのです。「全ての悩みには解決法が必ずあり、〇〇すれば生きづらさを除去できる」というようなメッセージに溢れかえってしまっている現代で、そもそも除去できないものを除去しようとすると何が待っているのでしょうか。達成できない目標に対して努力し続けても、失望と悲しみと苛々の連続が待っているだけです。
アダルトチルドレンの方の場合、この生きづらさをアダルトチルドレンではない人と比べて、何倍も強くそして長く感じてしまうのです。では、アダルトチルドレンの方が何を目標にすればいいか。それは生きづらさの除去ではなく、緩和です。人間として悲しみや怒りなどのネガティブな気持ちは感じて当然であり、それを除去する事はロボットを目指す事と同義となります。しかし、辛いという気持ちを何とかしたいと思うのは当然です。除去ではなく緩和を目指す事は達成可能な目標であり、生きづらさを感じにくくなり、毒親に奪われた自分の人生を取り戻す事ができるのです。
このようなアダルトチルドレンとして苦しまれている方のために、オンラインコースを作成いたしました。詳細はこちらをご覧ください。こちらのオンラインコースでは、今回のブログのように、日本文化がどのようにアダルトチルドレンの方を苦しめてしまい、生きづらさを悪化させてしまっているかを学んで頂きます。これは、私のように在米歴が長く、日本文化の影響力も理解したホリスティックな心理カウンセリングを提供できる者だからこそ、お教え出来る事です。御興味のある方は是非ご連絡いただければ幸いです。
荒川龍也
カリフォルニア州公認心理カウンセラー