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カリフォルニア州公認カウンセラーのブログ

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よくあるアダルトチルドレンに関しての誤解

よくあるアダルトチルドレンに関しての誤解

こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。  

前回のブログではアダルトチルドレンとは何かを詳しく説明させて頂きました。

今回のブログでは、よくある誤解についてお話したいと思います。

  1. アダルトチルドレンとは病気であり、治す事ができない

英語でのアダルトチルドレンとは、アルコール中毒の親に育てられ、それが原因で子どもの頃の当たり前のニーズが満たされず、大人になっても子どもの時と同じような反応をしてしまう方の事を指します。日本では、これがもっと広い範囲の意味で使われるようになりました。多くの場合、毒親に育てられたが故に、子どもの頃の子どもとして当たり前のニーズが満たされず、大人になっても子どもの頃と同じような反応をしてしまう方の事を指します。

よって、アダルトチルドレンという名前自体は心の病の名称ではなく、状態の事を指します。しかし、非常に多くのアダルトチルドレンの方が、心の病で苦しんでしまう事は事実です。アダルトチルドレンの方全てに当てはまるのが、「生きづらさ」を感じていらっしゃる事です。生きづらさを排除する事は難しいですが、正しい知識と心理カウンセリング、もしくはその両方で生きづらさを緩和する事は可能です。

  1. 自分がアダルトチルドレンになってしまったのは自分の責任である

非常に多くのアダルトチルドレンの方が、自分のせいでアダルトチルドレンになったと誤解されています。しかし、アダルトチルドレンになってしまったのは、全くもってして本人のせいではありません。そうではなく、子どもの頃にニーズを満たしてくれなかった親の責任なのです。なぜなら、性格などを含め、人がどのような人になるかは生まれながらに全て決まっているわけではなく、環境が半分程度の影響力がある事がわかっています。つまり、親が子どものニーズを満たす環境を作り出していれば、あなたが現在大人になり、アダルトチルドレンとして苦しむ必要はなかったのかもしれません。

  1. 自分は生まれながらにしてアダルトチルドレンであった

決してそのような事はありません。日本の精神医療・心理学の遅れが原因で、日本には間違った情報が山のように流れています。代表的な例として、「人は生まれながらに瀬角は決まっており、それが変わることはない」というものや、「性格は3歳までに決まり、それ以降変わる事は無い」という御情報があたかも常識かのように世の中に浸透しています。しかし、これらは間違いで、脳はいくつになっても変化することができ、その結果性格を変えることができる事も科学的に証明されています。しかし、このような誤情報から、多くのアダルトチルドレンの方が、自分は生まれながらにしてアダルトチルドレンであるという認識をしてしまっているのです。1個目の誤解への回答でも述べましたが、生きづらさを緩和する事は可能です。

 

以上、代表的な誤解に関して解説いたしました。間違った理解をする事は非常に危険なので、これを機に正しい知識を得て頂ければ幸いです。

 

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荒川龍也
カリフォルニア州公認心理カウンセラー

 


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